GM NOTE

CHAGE & ASKA

 1981年。僕のキャリアは彼らとの出逢いから始まった。同じ年齢でもあったことから、その旅に加わることに違和感はなかった。はじめてレコードとして世に出た作品は「熱風」という曲だった。正に逆巻く波に向かう旅立ちの歌である。彼らのセカンドアルバムの表題曲にもなったその曲で僕の名ははじめてASKAと並ぶことになる。その頃、彼との創作はその1曲で、僕はCHAGEとの作品を多く作った。

 あれから約33年が経つ。僕たちは表現者として、それなりに濃密な人生を過ごしてきた。そして、恐らく人生の半分は過ぎただろう。出逢った頃とは世界は大きく様変わりした。ただ、初対面の日の二人の笑顔だけは鮮やかに残っている。

 33年前の自分たちにもし逢えるとしたら、僕たちはどんな言葉をかけるのだろう。未来を知ったとしても、同じ道を歩くのだろうか? すべてが必然の積み重ねであるなら、別の人生はないとも言える。だが、光が射す場所を求めたとしても、高い場所ほど落ちれば傷が深いことも知らなかったわけではあるまい。

 歌を共に作るということは、命を共有し、運命をわかちあうということだ。その意味で、自分にも負うべき荷物がある気がしてならない。その時々に於いて、自分にできることはなかったのかと、ふと思う。

 CHAGEと「equal」という作品を作った。できることをする。そのひとつとして。

 仕事部屋の壁には二人のサインの入ったシングル盤が飾ってある。「放浪人」と題したその作品は、僕の作詞家としてのシングルデビュー作で、そのことは永遠に変わらない。永遠に変わらないということは、僕にとってそれは他のどんなことよりも優先して価値のあることである。いままでも、そしてこれからも。

                                                     

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001 CHAGE & ASUKA